日本ではこれまで、潰瘍などの疾患がなければ、ピロリ菌の除菌を健康保険で行なうことができませんでした。しかし、2013年2月より、ピロリ菌の除菌に健康保険が適用されることになりました。
ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)は、WHO国際がん研究機関に「もっとも危険の高い発がん因子」と規定されており、50歳以上の日本人の約8割がピロリ菌に感染しているといわれています。
今まではピロリ菌の除菌は自費でしたが、健康保険で行なうことができますので、胃に痛みを感じる人はピロリ菌の検査を受けてみてください。
日本人の死因第1位は悪性新生物(=悪性腫瘍/がん)ですが、部位ごとにみた場合、胃がんによる死亡は肺がんに次いで第2位となっています。
(近年、大腸がんが増えており、胃がんは3位になることが予想されています。)
人口動態統計年報 主要統計表(外部リンク)
胃がんは大腸がんと同じく早期には自覚症状がないため、気づきにくい病気です。
また、初期症状である「胃の痛み」・「不快感」・「違和感」、「胸焼け」、「吐き気」、「食欲不振」は胃炎や胃潰瘍でも起こる症状です。
検査をしなければ確定することができませんので、まずは医療機関で受診し、検査を受けることが重要です。特に、「食事が喉をとおらない」・「体重が減る」などの症状は進行胃がんの可能性もありますので、早期に受診してください。
当クリニックでは、最先端の拡大内視鏡を使用し精度の高い内視鏡検査を行っております。少しでも異変があれば内視鏡の拡大機能で微細粘膜模様や血管を観察し、5mm程度の胃がんでも早期発見、診断を行います。
口から行う内視鏡検査が苦手な方には経鼻内視鏡検査を行なっています。先端にCCDカメラがついた外径約5mmの内視鏡を鼻から入れて検査を行ないます。口から入れる経口内視鏡よりも「オエッ」となる咽頭反射が少なくなります。
経鼻内視鏡検査を希望される方は予約時にその旨を伝えてください。当日変更可能ですが時間が前後する可能性はあります。
当クリニックでは検査時には鎮静剤を注射をし苦痛軽減を行います。希望がない方にはしませんのでその旨を医師、看護師などにお伝えください。
検査前にスプレーによる咽頭の局所麻酔を行ないます。(注射ではないため、痛みを感じることはありません。)この局所麻酔により、大半は苦痛軽減が行えます。
また、通常の経口内視鏡検査が苦手な方には経鼻内視鏡検査を行なっております。この、経鼻内視鏡検査とは、従来の口から入れる方法と比べ、「オエッ」となる咽頭反射が少なく、吐き気も軽減される方法です。
内視鏡検査は痛いというイメージがありますが、当クリニックでは、苦痛のないような検査法を取り入れ、患者様の負担を減らす内視鏡診断・治療に努めています。
<<3割負担の場合>>
■異常がなかった場合
4,000円前後
■疑わしい組織があり、組織の一部を採取して組織検査をした場合
8,000円~12,000円前後